この記事では、FX戦略1、長期スワップ狙い【理論編】で解説した方法で、1日1万円を稼ぐには実際にどのくらいの資金があればよいのか計算してみます。
2024年のみんなのFXのスワップ金利を用いて計算しています。
スプレッドは計算式に入れていません。
また、為替レートは変動なしとして計算してますが、変動リスクを考慮するために実行レバレッジを2~5倍で計算しています。
ちなみに銀行金利で1日1万円を得る計算をしたところ、現実的ではありませんでした。
FXのスワップポイントとは
そもそもFXとは、外国為替のことです。
スワップとは、日本の金利が安い、アメリカの金利が高い場合、USDJPYを買えばスワップポイントがプラスになり、売ればマイナスになります。
スワップポイントは証券会社により異なり、基本的には毎日つきます。
1日1万円のスワップを得るための計算

①現在のレート
②スワップポイント(10,000通貨)
⑤必要証拠金 (10,000通貨)(レバレッジ25倍)
⑩1日1万円を得るために必要なLot数(1Lot=10,000通貨)
⑪実行レバレッジ2倍としたときの証拠金×⑩のLot数
④建値を回収するのに必要な日数(年換算)
※④はFX戦略1、長期スワップ狙い【理論編】参照
<実行レバレッジ2倍の計算>
「現在レート」×「通貨量」÷「レバレッジ2」×「Lot数」
TRYJPY2倍の時必要な資金(証拠金)
4.5円 × 10,000(通貨) ÷ 2(レバレッジ) × 239(Lot) = 5,377,500円
5,377,500円 があれば1日1万円のスワップが得られます。
実行レバレッジが2倍なので4.5/2=2.25より、レートが2.25円になるまで強制決済されない計算となります。
1年間同じスワップかつレートだった場合、365万円のスワップが付与されるので、
5,377,500円 + 3,650,000円 = 9,027,500円
になっているはずです。
1年後の実行レバレッジは
「現在レート」 × 「取引数量」÷ 有効証拠金 より
4.5(円) × 10,000(通貨)× 239(Lot) ÷ 9,027,500(円)=1.19倍
となりより安全性が高まる計算になります。
2倍で計算する理由は理論編で記載していますが、過去の安値を元にリスク回避するための倍率です。
実行レバレッジをあげると、得られるスワップポイントは多くなりますが、リスクが高まります。
実行レバレッジ2倍から5倍までの計算結果はこのようになります。

各通貨ペアにおいて、1日1万円得るには、実行レバレッジに応じて⑪~⑭の証拠金が必要になります。
長期スワップ狙いで1日1万を稼ぐ方法のまとめ
TRYJPYを実行レバレッジ2倍で運用すれば、約540万円持っていれば1日1万円のスワップをもらえる計算となりました。
レバレッジ5倍であれば約215万の運用で1日1万円のスワップをもらえる計算となります。
レバレッジが高いほど、為替変動リスクに対応できなくなる可能性があるので、
・少しずつ買い足す
・時期をずらして分散させる
・通貨ペアの組み合わせる
など各々の戦略で投資することでリスクを軽減できると思います。
上記の計算には、スプレッドの計算や利益が出たときの税金の計算は含まれていません。
リスクとしては、買った金額より値下がる場合も想定しなければいけません。
FXの場合レバレッジをかけれるので証拠金が不足すると強制決済されてしまいます。
運用の考え方になると思いますが、証拠金を多めに入れた方が強制決済にはなりにくいです。
(実行レバレッジが低いほど強制決済になりにくい)
FXのスワップ運用ならなんとか現実的な数字になりました。
ちなみに私は実際長期投資の運用を行っています。